シナプス・マガジン

Windowsにおけるアドレス帳の話

Windowsにおけるアドレス帳の話

Windows 10の発表もあり、パソコンの買い替えを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それに関連して、メールソフトのアドレス帳についていくつか書いていこうと思います。

ちなみにWindows 10の画面&操作はTP版を参考にしております。

  • Windows メールからWindows live メールへアドレス帳を移す(Vistaから7 / 8 / 8.1 / 10)
  • Windows 8 / 8.1 / 10のメールアプリのアドレス帳はどこに
  • (余談)Windows live メールとメールアプリはどっちがいいの

Windows メールからWindows live メールへアドレス帳を移す

VistaのWindowsメールからアドレス帳をエクスポートする

Windowsのメールソフトの系譜といえば、Outlook Express(~XP)→Windows メール(Vista)→Windows live メール(7~)という感じですね。
Windows 10 プレビュー版でもWindows live メールが使えたので、Win 10でも以前のWindowsで慣れたものを利用されるならこのメールソフトを採用する人が多いかもしれません。

エクスポートの手順はここをクリックして展開!
002 「ファイル」をクリックし「エクスポート」→「Windowsのアドレス帳」を選択。
003 CSV形式(.csv)とvCard形式(.vcf)が選べます。
CSV形式は汎用性が高く、いろいろなソフトで読み込むことができ、メールのアドレス帳以外の用途にも使えます(年賀状ソフトの住所録とか)。でもこのダイアログの通り、エクスポート後に一手間かける必要アリ。
このアドレス帳には名前とメールアドレスしか登録されてない、メール以外の用途には使わないという方はvCard形式で十分だと思います。
でも念のため両方の形式でエクスポートしておくと安心なので、ここでは両方やっておきます。
まずはvCard形式で。vCardを選んで「エクスポート」をクリックし、保存場所を選んで「OK」。
vCard形式だと登録してある人数分のファイルが生成されるのであらかじめわかりやすいところにフォルダを作っておくのがオススメ。
005 エクスポート完了です。「OK」でダイアログを閉じます。
003 ダイアログを閉じたら今度はCSV形式を選んで「エクスポート」。
「参照」で保存先を選び、保存ファイル名を入力して「次へ」。
余談ですが、アドレスの綴り間違ってますね…
008 エクスポートしたい項目にチェックを入れて「完了」。
009 保存されました。
010 あいかわらず綴り間違っていますが、保存したCSVファイルの上で右クリック。
ひょっとしたらExcelのアイコンで表示されている方もいるかも。
011 「プログラムから開く」がない場合は「開く」→「メモ帳」→「OK」
017 「プログラムから開く」がある場合は「プログラムから開く」→「メモ帳」→「OK」
014 メモ帳で開いたら「ファイル」→「名前をつけて保存」
015 ダイアログの下部に「文字コード」があるので「ANSI」を選択して「保存」します。
これでエクスポートは完了です。
あとはUSBなどに保存し、新しいパソコンに持っていきましょう。
7 / 8 / 8.1 / 10のWindows live メールにアドレス帳をインポートする

Windows 7 / 8 / 8.1 / 10のWindows live メールにアドレス帳をインポートしましょう。

CSV形式もしくはvCard形式でのインポートの手順はここをクリックして展開!
001 画面左下の方にある「アドレス帳」をクリックします。
002 アドレス帳が開きますので、画面上部、やや右側にある「インポート」をクリックします。
CSVの場合は「カンマ区切り(.CSV)」を、vCardの場合は「名刺(.VCF)」を選択します。
エクスポートは大事をとって両方やりましたが、インポートはどっちか片方だけで大丈夫です。
003 CSVの場合。「参照」で新しいPCに移したCSVファイルを選び「次へ」をクリック後、インポートしたい項目を選んでインポート完了です。
004 vCardの場合。1人ずつ選べるので、インポートしたくない人を除外することも可能。まとめてインポートしたい場合はCtrl+Aで全選択して「開く」を押すとインポートされます。
ちなみにフォルダ分けしていた場合は、分けたまま反映されます。

これでCSV形式もしくはvCard形式でのインポートは完了です。

.contactファイルでのインポートの手順はここをクリックして展開!

005 アドレス帳の移行のお問い合わせの中で、.contactファイルを持ってこられる方もいらっしゃいます。
この.contactファイルはWindowsメールのアドレス帳のエクスポート前の大元のファイルであり、もともとはWindowsアドレス帳ファイルと呼ばれるものでもあります。

Windowsメール画面でエクスポートの手順を踏まず、直接アドレス帳フォルダをコピーした場合はこの.contactファイルでインポートすることになるわけです。
01 種類が「アドレス帳ファイル」になっていますね。

これは一度、新しいパソコンの「Windowsアドレス帳フォルダ」に.contactファイルを移す必要があります。

Windowsアドレス帳フォルダはWindows VistaやWindows 7の場合、スタートメニューから自分の名前をクリックすればすぐ見つかったんですけど
05 ここですね。
Windows 8 / 8.1 / 10はちょっと見つけづらいかも。
8 / 8.1はスタートメニューを右クリック→検索→アドレス帳で出てきます。

018 10は一見7寄りですが実は8寄りです。名前の部分(ここでは「SYNAPSE」)をクリックするとシャットダウンなどの電源メニューが表示されてしまいます。
「すべてのアプリ」から検索→アドレス帳で探すのがラクです。

場所はいずれもC:\Users\パソコンにログインしているユーザ名\Contactsだと思います。

よくわからない人は.contactファイルをダブルクリックしてみてください。
02 画面下部に「アドレス帳に追加」ボタンがありますので、クリックするとアドレス帳に追加されると同時にWindowsアドレス帳フォルダも一緒に開くと思います。
03 シナプスサポートのアドレス帳を追加してみました。
あとはこのフォルダに残りの.contactファイルを全部コピーすれば準備完了です。
002 Windows live メールを開き、アドレス帳→インポート→「現在の Windows ユーザーのアドレス帳」をクリック。
04 これでインポート完了です。

Windows 8 / 8.1 / 10のメールアプリのアドレス帳はどこに

Windows 8以降、タイルメニューにメールアプリが追加されました。
01 この画面では1番左の列、上から2番目にある「メール」ですね。
02 このメールアプリ、これまでで言うところのアドレス帳がどうにも見当たらない…?
どうやらこのメールアプリ自体にはアドレス帳はなくて、インターネット上にアドレス帳を作り、それを参照するという形のようです。

そこで登場するのが「Peopleアプリ」です。

「Peopleアプリ」とは

01 この画面では「メールアプリ」のひとつ下にあります。
メールのアドレス帳機能はもちろん、SNSやSkypeの連絡先をインポートしたり最新フィードを表示・この画面から投稿することもできるようです。(でもいつの間にやらFacebookはサポート外になったらしい)
今回はとりあえずアドレス帳機能についてのみご案内。
001 007起動するとこんな画面が出てきます。(8 / 8.1)

キャプチャ004

Windows 10のPeopleはこう。
オンライン上のPeople(後述)にデザインが近づいています。

連絡先があいうえお順(右にスクロールするとABC順もあります)で分類され検索できるようになっています。

注意事項として、このメールアプリやPeopleアプリは「Microsoftアカウント」が必須であることが挙げられます。
そしてWindows メールや Windows live メールなどのアドレス帳からインポートすることも可能ですが、CSV形式でエクスポートしておく必要があるようです。

ちなみに手順は長いです。
なんだかよくわからない人は上のWindows live メールやThunderbirdなど以前からなじみのあるものの方をオススメです。

Peopleへのアドレス帳インポートの手順はここをクリックして展開!
003 画面右下の「接続先」をクリック。
004 「アカウントの追加」ができますので、これの一番上の「Outlook.com」をクリックします。
005 Outlook.comアカウントの追加を求められます。ここは「Microsoftアカウント」を入力し、「接続」をクリックします。
006 アカウント名(任意)を決め、同期するコンテンツの「メール」にチェックを入れます。
この画面が出ない人はまた右下の「接続先」を開き、さっき追加したアカウント名をクリックしてください。
これでPeopleとメールアプリが連携するようになりました。

個別に入力する

007 People画面のどこか好きなところで右クリックをすると上下にメニューが出てきます。
右下の「新しい連絡先」をクリック。
008 必要事項を入力して右上のフロッピーボタンで「保存」します。
これで登録は完了ですが、情報の編集や削除は一手間かかる(後述)ので間違いがないか確認のうえ保存してください。
010 メールアプリの方に戻ります。
いつものメールアカウントの他にOutlook.comアカウントが追加されています。
左下、二つともSynapseでわかりづらいですが、上が新規のOutlook.comアカウントで下がいつも使っているシナプスメールです。
011 メールを作成し、一文字入れるとさっきPeopleアプリで登録したアドレスが出てきました。
「宛先」や「CC」の文字列をクリックすると、Peopleに遷移してメールアドレスを探すことができます。

まとめて追加する

まとめてアドレス帳を追加・インポートするにはさらにオンラインの「People」にアクセスする必要があります。

インターネットのブラウザでOutlook.comにアクセスします。
013 Microsoftアカウントとパスワードを入力してログインします。
014 開いたら、画面左上の■が9つ集まったようなアイコンをクリック。
015 こういうメニューが出てくるので、上段左から2番目の「People」をクリック。
016 左側には先ほどローカルのPeopleアプリで追加したアドレスが表示されています。
インポートをするには「インポートの開始」をクリック。
017 一番右の「その他」か右から2番目の「Windows live メール」をクリック。
ここでは「Windows live メール」で進みます。
018 「参照」でCSVファイルを選び、「アップロード」します。
019 データが正しいかどうかを確認して、インポート。
020 またメールアプリに戻ると、インポートした内容が反映されています。
オンラインのPeople→パソコン内のPeople→パソコン内のメールアプリの順で反映されている感じです。
うまく反映されないという方はPeopleやメールアプリを再起動して同期しましょう。

アドレス帳を編集する

パソコン内のPeopleで追加したアドレス帳であっても、編集や削除はオンラインのPeopleで行う必要があります。
021 オンラインのPeopleにて、編集したいアドレスをクリックすると、上段のメニューに削除や編集ボタンが現れます。
グループの作成や移動もここから行えます。
ここで加えた各種変更は、PCの方のPeople、ひいてはそれを参照するメールアプリの方でも反映されます。

vCard形式や.contact形式しかない!という方はここをクリック!

うっかりCSV形式でエクスポートし忘れた!もう元のパソコンは処分してしまった!という方は、Windowsアドレス帳機能を使いましょう。

まずはWindowsアドレス帳フォルダを開きます。
Windows 7の方はスタート→自分(PC)の名前→アドレス帳、
Windows 8 / 8.1の方はスタートメニューを右クリック→検索→「アドレス帳」と検索、
Windows 10の方は「すべてのアプリ」から検索→アドレス帳で探すのがラクです。

場所はC:\Users\パソコンにログインしているユーザ名\Contactsです。
マイコンピュータ→ローカルディスクC→ユーザー→(自分の名前)→アドレス帳ですね。

.contact形式のファイルをお持ちの方はこのフォルダにファイルを全コピーします。
vCard形式のファイルの場合は一手間かける必要があります。

vCard形式の場合は下準備

Windowsアドレス帳フォルダを開いたら、上部にあるメニューの「インポート」を開きます。
022 見当たらない方は隠れているかも。コレをクリックすると出てきます。
023 「インポート」をクリック。
024 「vCard(VCFファイル)」をクリックし、「インポート」でvCardファイルを選んで実行するとWindowsアドレス帳フォルダに.contact形式で入ります。まとめてインポートしたい方はCtrlキー+Aを使ってね。

ここからエクスポートできる

インポートが完了もしくは.contactファイルをフォルダにコピーしたら、今度は上段メニューから「エクスポート」します。
025 「エクスポート」を選択。
026 「CSV(カンマ区切り)」を選択して、保存場所を決め「エクスポート」でCSV形式のアドレス帳が作成されます。

Windows live メールとメールアプリはどっちがいいの

というわけで、Windows live メールと、Windows 8 / 8.1 / 10に搭載されるメールアプリはどっちがいいのか?

8 / 8.1までのメールアプリはIMAPにのみ対応していたんですが、10以降はPOP3にも対応するそうなのであんまり設定的な違いは出てこないと思います。

個人的な印象ですが、Windows live メールはこういう方にオススメです。
ちなみにOffice付属のOutlookとThunderbirdもどっちかというとこっち寄り。

  • これまでの使用感と変わらない感じで操作されたい方
  • パソコンは1台だけという方
  • メールアドレスはひとつだけという方
  • あんまりメール以外のコミュニケーションツールを使っていない方
  • イマイチMicrosoftのメールアプリやオンラインサービスの水が合わない方

メールアプリはこういう方にオススメです。

  • パソコンを複数台持っていて、同じメールアドレスやアドレス帳を共有したい方
  • TwitterやSkypeなど、メール以外のコミュニケーションツールを使っており、それらの連絡先も一ヶ所でまとめて管理したい方
  • ホットメールやOutlook.com、Gmailやヤフーメールなどフリーのアドレスもいくつか使い分けている方
  • スッキリしたインターフェースが好きな方

こんな感じでしょうか。
よかったら参考にしてみてくださいね。

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