シナプス・マガジン

au対応のSIMフリー端末が少ないのはなぜ?

au対応のSIMフリー端末が少ないのはなぜ?

SIMロックフリーの記事を書きながら気づいたので投稿。シナプスモバイルで使うときは関係のない記事です。

SIMフリー端末の多くはNTTドコモのネットワークに対応したものが殆どで、au及びソフトバンク(ワイモバイル含む)に特化した端末というのは殆どありません。ソフトバンクはまだ多少選択肢はありますが、auは本当に数える程度しかありません。
3Gの規格が他社と違いマイナーな規格を使っているのも理由の一つ(とはいえ最近のauは3G自体を撤廃の方向にあります)ですが、LTEは同じ規格を使っているのでバンド帯さえ合えば問題ないのでは?と思う方も多いでしょう。

実はauのSIMでSIMフリー端末の多くが利用できないのは別の理由があります。それはauが使用するバンド1に関係しています。

バンドの話(おさらい)

まんがでわかる(かもしれない)SIMフリースマホを買う時の注意点(バンド編)でも触れましたが、携帯をはじめとする電波の利用は総務省によって細かく定められています。

バンドnも実はさらに細かく。

ただでさえ細かいバンド帯ですが、使用するキャリアが複数にわたるなどの理由で実際はもっと細かく分けられています。例えば3キャリアとも使えるバンド1ですが、まず上りを1920MHz〜1980MHzの間で、下り2110MHz〜2170MHzで分け、さらにそれを3キャリアでわけられています。詳しくは以下のとおり。

NTTドコモ
  • 上り – 2,130MHz~2,150MHz
  • 下り – 1,940MHz~1,960MHz
au
  • 上り – 2,110MHz~2,130MHz
  • 下り – 1,920MHz~1,940MHz
ソフトバンク(ワイモバイル含む)
  • 上り – 2,150MHz~2,170MHz
  • 下り – 1,960MHz~1,980MHz

図にするとこんな感じ。LTEband1_001

この並びには特に問題はありません。何が問題なのかというとauの下りで利用する周波数帯より低い周波数側にあります。それは次の項で

au バンド1の問題点とは?

バンド1の何が問題なのかというとで上記の図を少しずらすことで答えが出てきます。LTEband1_002PHSが出てきましたね。実はauが使っているバンド1はPHSで使われているバンド帯と近接しています。そのためauのバンド1を使うためには端末側にPHSに影響を及ぼさないよう対策をしている必要があります。この対策は技術基準適合証明(技適)にも含まれており、この証明を取っていない端末はたとえauのSIMをさすことで、素晴らしい使い方ができる端末であったとしても違法になってしまう…ということになります。

シナプス・マガジンのSIMフリー端末関係の記事でau系のバンドを扱うとき「技適には要注意」とちょこちょこ出てきたのは実はこの問題があったからです。

どこで確認できるの?

PHS保護に関する技適は総務省の技適のページから検索をすることができます。(ただこれがすごくわかりにくい)
SIMロック解除時の注意点でauのプラチナバンドにも対応しているということが判明した、ソフトバンク版Galaxy S6 Edgeを例にあげてみましょう。筐体は同じだから取得していると思いたい。

  1. 以下のリンクをクリックして技適のページにアクセスします。
    総務省|技術基準適合証明等を受けた機器の検索
  2. 調べたい製品名や型番、技適番号のいずれかを入力して【送信】をクリックします。
    氏名または名称は主に「申請した会社の名前」、番号は「取得した技適番号(端末で確認ができます)」。型式または「端末の名称またはモデルナンバー」が使われていることが多いようです。
    今回は型番または名称部分にソフトバンク版Galaxy s6 Edgeの型番である404SCを入力しました。LTEband1_003
  3. 検索結果が表示されます。多数ありますがこの中でPHSの保護に関する技適が書かれる場所が「第2条第11号の19」なので、その欄の(技適)番号をクリックします。LTEband1_004余談)検索をするときは、型番または名称を使って検索することが多いと思いますが、この型番または名称はメーカー/キャリアによって異なり、パンフレットやWebページで確認できる型番/モデルナンバーを入れているところもあれば、異なる番号が振られていることもあります。
    例えばGalaxy s6 Edgeを例に取るとの型番はNTTドコモ版はSC-04G、au版はSCV31、ソフトバンク版は404SCで、auとソフトバンク版はそれぞれの型番で検索をすると出てきますが、ドコモ版はSC-04GではなくSGH-N516でないと出てきません。なので端末によっては見つけられないこともしばしば。
  4. 認証されている内容の一覧表が出てきます。LTEband1_005よくわからない文字ばかりですが、この中でauのバンド1を使うには少なくとも上記画像でピンクの色を付けた合計6つ記述があればPHS保護に関する認証が取れています。
    5M0 1922.5~1927.1MHz (100kHz間隔47波)
    10M0 1925.0~1934.6MHz (100kHz間隔97波)
    15M0 1927.5~1942.1MHz(100kHz間隔147波)
    1932.5(1927.19MHz~1937.81MHzの内、連続した最大5.4MHz幅を送信する場合に限る)
    20M0 1930.0MHz~1949.6MHz(100kHz間隔197波)
    1930MHz(1925.32MHz~1934.68MHzの内、連続した最大4.32MHz幅を送信する場合に限る)

なのでソフトバンク版のGalaxy s6 Edgeはおそらくauのバンド1を使っても問題ないと思われます。

ちなみにNTTドコモ版のGalaxy S6 Edgeの第2条第11号の19はというと…(クリックで拡大)LTEband1_006見事にゼロです。よってNTTドコモのGalaxy S6 EdgeにauのSIMをさして使うことはできないという結論になります。まぁそれ以前にauのプラチナバンドに対応していないので…。

スペック上はauでも使えると話題になったZenFone 2も、公式ページでは使用できないと表記されているのはおそらくこのためではないかと言われています。LTEband1_007

わからない方は?

わからない方や不安な方はauから発売されている端末またはauネットワーク対応とちゃんと明記されている端末を使うことが無難です。

正直なところ、技適のページで検索を使用にもメーカーがモデル番号と違う言葉で登録していたり、技適のページの更新が追いついていなかったりで出ないことも多々あります。
また、今回はバンド1に焦点を当てて書きましたが、その他の問題もあるかもしれません。そういう意味でもどのキャリアの回線に対応していると明記されている端末を使ったほうが良いですね。

今回の記事を書くに当たり以下の記事を参考にしました。ありがとうございます。

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