インターネット上でよく聞くけれど…という言葉を解説していきたいと思います。
今回は「投げ銭」について。
「銭投げ」なら『銭形平次』や『FF』で知ってるよという方も多いと思いますが、『投げ銭』は色々なコミュニティ・SNSで使われるとある機能を総括した言葉です。

投げ銭

意味は読んで字のごとく「お金を投げる」行為です。銭形平次やFFならこれでダメージが入ってしまいますが、「投げ銭」は「お賽銭」「おひねり」に近い意味を持っています。

ネットが普及し、SNSや動画配信サイトでプロと遜色ない技術を持つ人たちの存在やコンテンツが可視化されてきました。
しかし、プロならDVDや技術を販売しているのでそれにお金を払うことができますが、すごい技術を持った素人さんはその仕組みを持ちません。
「こんなすごいのをタダで見せてくれるなんて…お金を払わせてほしい！」という視聴者側の思いが結実し（？）コンテンツの投稿者に本当にお金を払うことができるようになった…というわけです。

しかし、実際は直接的なお賽銭行為そのものではなく、一度サービス運営者に支払ってポイントやアイテムを購入、それをサービス運営者が金額やアイテムに応じてコンテンツの投稿者やクリエイターに還元する仕組みを指すことが多いです。

代表的な投げ銭機能はYouTube「スーパーチャット」

通称「スパチャ」。YouTube、とりわけリアルタイムのライブチャット欄で使用できる機能です。
「直接配信者にお金を払う」という機能ではなく「配信中の動画のチャット欄で目立つ権利」を購入することができる機能としてリリースされています。
100円から使用することができ、手数料を引いて配信者に還元されます。
配信している人を応援したいという気持ちで購入される人もいる他、チャット欄で目立つ＝配信者の目に留まりやすく覚えてもらいやすいというアピールのために購入される方もいるようです。
（購入の金額が大きいほど目立てます）

プロも使用している機能であり、今ライブができないアーティストがYouTubeで無観客ライブを配信、そのスパチャで収益を上げたりしています。

会見をライブ配信することで、こんなニュースも。
「ゆりこがんばれー！！！」　小池会見に「スパチャで投げ銭」1万円超…毎日新聞「都に全額寄付」
https://www.j-cast.com/2020/12/21401553.html?p=all

その他の投げ銭機能

• Twitchの「Cheering」（ゲーム配信者に人気のサービス。）
• ニコ生の「ギフト」
• SHOWROOMの「ギフティング」

などなど…

投げ銭の今後

投げ銭機能ですが、さまざまなサービスが今後付ける方向に動いているようです。
Instagramも海外ではテストが行われ、Twitterも先日「スーパーフォロー」が発表されました（スーパーフォローは厳密には投げ銭という感じではないですが）。
配信者やクリエイターが収益を上げることができる仕組みが増えることは喜ばしいですね。
そして応援する方は、自分の稼ぎで無理ない範囲でやりましょうね！