
航空機に乗っている間は陸上/上空問わず携帯電話やスマートフォンなど電波を発するものは電源を切るというのが昔は決まりでしたが、2015年9月以降は携帯の電波を発しない状態(所謂機内モード)であれば利用可能になるなどの規制緩和が行われました。(参考:JAL|9月1日以降の電子機器使用に関する規制緩和について)
またこの規制緩和に伴い一部の航路では機内で無線LANサービスも提供されているようになっています。例えばJALが提供しているJAL Sky Wi-Fiというサービス。
JAL Sky Wi-Fiは米国のGogo社が提供している衛星通信サービスを使ってJALが提供する機内Wi-Fiサービスのことです。羽田-福岡路線からスタートし、順次拡大中。JAL Sky Wi-Fi対応路線かどうかは公式ページの空席照会ページのマークで確認ができます。
上記のように機種の下にWi-Fiのマークがある便が対象です。
お値段は?
JAL Sky Wi-Fiは有料のサービスとなり、30分400円の時間制プランと1フライトあたりのマイルと、利用端末で料金が変わるフライトプランの2種類があります。利用できる時間帯が離陸後約5分後~着陸5分前まで使えることを考えると国内路線では30分のプランでも良いのではないかと思います。
使うには?
詳細は手順は機内のポケットにある冊子の手順を読む事をオススメしますが、おおまかな流れは以下の様な感じ。
- 離陸前(正確には飛行機のドアが閉まる前)に機内モードにしておきます。(自前のスマホのテザリングやWi-Fiルーターなどを使うのは航空法に触れるためNG)
- Wi-Fiだけ使えるようにします。
- 無線の画面にある「gogoinflight」というSSIDに接続します。
- ログインまたは登録及びプランの選択を行います。登録は最初の1回だけ行えば次回はメールアドレスとパスワードで利用できます。
料金が0円なのは無料キャンペーン対象路線(最下部参照)だからです。
専用コンテンツ
無事登録/購入作業が終わったらいつもどおりのインターネットが可能ですが、専用コンテンツもあるので少しだけごご紹介。
現在の飛行状況の確認
現在どこを飛んでいるかを地図で確認できるページもあり。リアルタイムではありませんが、現在どこの上なのかを視覚的にわかるので結構見てて楽しい。
映像コンテンツ
バラエティをはじめとした様々な映像コンテンツの視聴もできます。…がなんとなく他の利用者の方の通信速度が落ちるのが怖くて今回は見ずじまい。
そのほか天気予報などのサービスも利用できます。
スピードテスト
衛星回線を通じてインターネットにつながっているためか、PING(相手のサーバに要求を送ってから最初の返事が返ってくるまでの時間)は1,000ms(1秒)超え。光回線だと一桁ms、LTEだと100ms(0.1秒)ぐらい(環境により異なる)なのでホームページなどの表示が始まるまではちょっと時間がかかります。
しかし応答が返ってくるまでの時間が長いだけで、ダウンロードの速度自体はなかなかのもの。アップロードは今ひとつ振るわなかったですがホームページを見る・文字だけのメールを送受信するぐらいの普通のインターネットには十分だと思います。
ちなみに機内サービス利用中はインターネット回線を提供しているGogo社のスタッフとのチャットサービスにでサポートが受けられます。
機内からインターネットができるようになったことにより、空の上からの様子をリアルタイムでSNSなどに写真などを投稿する人も増えてくるかもしれませんね。
JAL Sky Wi-Fiは2016年3月31日までの期間中鹿児島 – 羽田線と羽田 – 小松線は無料で利用ができるキャンペーンをやっていますので搭乗の予定がある方はお試しアレ。
また、ANA(全日空)をよく使う方は、ANA Wi-Fiサービスの名称で同様の機内Wi-Fiサービスを行っているので、そちらもチェック。
※ この記事を書く際、説明のために一部の画像を公式ホームページから引用しました。