
あなたは大丈夫?
当社でもここ最近、遠隔操作によるプロバイダ勧誘についてお問合せが増えてきています。昨年からニュースや国民生活センターにも問合せが増えている「遠隔操作によるプロバイダ勧誘」。
一体どのようなものなのでしょう?
パソコンの遠隔操作
この遠隔操作でのプロバイダ契約とは、昨今のウィルスのように自分が知らないところでパソコンをのっとられて遠隔操作をされてしまう訳ではありません。
まずは、事業者からの電話勧誘からはじまり、よく理解できないまま自分のパソコンを操作され契約申込をされてしまっていた──というパターンが大半のようです。
この、パソコンを操作される=遠隔操作とは、パソコンで遠隔操作用の無料ソフトをダウンロードし、相手にIDとパスワードを伝える事で、誰でも簡単に自分のパソコン(A)のデスクトップ画面を、操作を依頼した相手のパソコン(B)に表示して、画面の遠隔操作が可能となります。
相談事例
このようなケースでは、まず電話勧誘ではじまり、遠隔操作で契約されるのがパターンとなっています。
事例1:遠隔操作で承諾していない契約を結ばされたケース
プロバイダ乗り換えで安くなると電話勧誘されたので、契約をする事にしたが、請求金額は以前より高い月額利用料とな っており、頼んでもいないオプションサービスを契約した事に なっていた。
事例2:未成年に不十分な説明で契約させたケース
最初、電話に出た人がパソコンが分からなかったのでパソコンに詳しい子ども(高校生)に代わり、話を聞くと 「この地域で回線が繋がった。遠隔操作で登録可能。今より 安くなる。」などと言われ大手通信会社名を名乗ったので契約した。契約完了後の資料をみると、以前よりも2,000円 高かった。
事例3:契約が必要だとウソをいい遠隔操作されたケース
知らない会社から電話があり「現在利用しているA社 のプロバイダサービスがなくなるので、移行手続きをする必要がある」と言われた。
相手が自分の住所、名前、現在利用中の プロバイダを知っていたので信用して契約してしまった。しかし、後日届いた請求書では、今までより高くなっていた。
ここでは、全国の相談事例をあげましたが、当社へのご相談内容もほぼ同じ内容です。電話勧誘で、「乗り換えれば安くなる」「遠隔操作で契約できる」と言われても安易に信用するのは危険です。
では、どうすれば・・・被害防止のためのチェックポイント
- 自分のパソコンを勧誘業者に遠隔操作させて契約をしない。
勧誘業者にパソコンを遠隔操作をさせるということは、契約内容の確認がおろそかになるだけでなく、自分のパソコン内の情報を勧誘業者が自由に見ることを許したことになります。 - 契約の内容をきちんと確認する。
「安くなる」と言う言葉に惑わされず、- 本当に必要な契約か?
- 必要ないオプションがついてないか?
- 現在契約してる会社との解約料などが発生して、結局高くつくこと はないか?
などなど、注意すべき点はたくさんありますが、すぐその場で申し込まないように気をつけてください。 もし、トラブルになった場合は最寄の消費生活センターにご相談を。
鹿児島県消費者行政推進室/県消費生活センターで作成している情報誌 「マイライフ かごしま(くらしの情報)」の7月号でも「遠隔操作」でインターネットプロバイダ契約?!というタイトルで記事が掲載されているので、あわせてお読みください。 「マイライフ かごしま(くらしの情報)」7月号