シナプス・マガジン

PCトラブルカルテ Vol.11 『固定電話から携帯電話への発信ができない』

PCトラブルカルテ Vol.11 『固定電話から携帯電話への発信ができない』

今回はPCトラブルというより光を申し込んだ後に『固定電話から携帯電話への発信ができなくなった』というトラブルについてご案内します。

実例

SHARP製FAX機能付き電話機UX-D20CL、UX-D20CWなどの通称「fappy」をご利用中のお客様より相談を寄せられました。

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症状

光を申し込んで、工事後に固定電話から携帯電話への発信ができなくなったという症状です。
光申し込みと同時に、固定電話をひかり電話、シナプス光でんわなどの光インターネットサービスに付随する光IP電話サービスに切り替えた後に発生すると考えられます。

固定電話(光)→よその固定電話への発信…OK
固定電話(光)→携帯電話への発信…NG

なお、着信はいずれもOKという状況です。
携帯電話に発信すると「先頭が”00″で始まる番号へは、おつなぎできません…」というアナウンスが流れるのみ。

なぜ発信できなかったか?

光IP電話サービスは、00から始まる番号には発信できません。
00から始まる番号には、例えば「0036」(固定電話から携帯電話にかける時に、携帯電話番号の前に「0036」を入れて電話を掛けると通話代が安くなるというサービス)があります。
そこで、いちいち0036を入力するのが面倒な人のために、固定電話機に「ACR(LCR)機能」という、自動で0036を入力して発信してくれる機能がついた機種が販売されていたのです。
今回のUX-D20CLもACR(LCR)機能搭載機種でした(とくとくダイヤル機能という名前がついていました)。
この機能がオンになっている→携帯に発信するときは自動で0036がついた状態で発信される(自分は090-XXXX-XXXXで発信しているつもりが0036-090-XXXX-XXXXで発信されている)→発信できてない…
という状況であったと推測されます。
というわけでオフにしたら無事発信できました。

(ちなみにオフにするにはメニュー/決定ボタン→1、6、1→3→-(停止)ボタンの順で操作しました。)

注意点

このACR(LCR)機能、オフにした場合は次に電源を入れた時に「ACR(LCR)機能をオンにしますか?」と聞いてくる機種もあるようです。
電話機は電源を切ることはまずないのですが、たとえば停電があった後などにうっかり設定が書き換わってしまうこともあるかもしれませんので、この症状が出たときはこのACR(LCR)機能のことを覚えておくと役に立つかもしれません。

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