実際お客様対応の中であったトラブル事例です。Windows 10にアップグレードしてからアプリが開かなくなったということでお問い合わせがありました。対応前はメーカーがまだ未対応なのかな?と軽い考えだったのですが実際に画面を見てそんなものはありませんでした。
症状
- スタートメニューをクリックしても一瞬パッと表示されるが、すぐに消えてしまう。
- タスクバーの「WebとWindowsを検索」に文字入力ができない。(入力しても一瞬で消える)
- ディスプレイの設定や個人設定も開く時にエラーが出る。
スタートメニューが開けない=ほぼすべての作業ができないわけでさぁ困った。スタートメニューを右クリックからのコントロールパネルは開けるのが救いではありますがそれだけできても…という感じです。
パソコンを観察していると言語バーにBaidu IMEを発見したのでアンインストール(MicrosofotのIMEに切り替えるでもOKです)。するとスタートメニューの動きが正常になり、「WebとWindowsを検索」も正常に働くようになりました。
(2015年9月23日追記)このトラブルについてマイクロソフトのブログで案内されていました。
Windows 10 で発生している他社製 IMEの問題について
http://blogs.msdn.com/b/jpwin/archive/2015/09/17/windows-10-ime.aspxWindows 10 にアップグレード後、他社製のIMEを使った日本語入力ができなくなったという問題です。Windows 7 や Windows 8.1 上で Google 日本語入力や Just Systems 製 ATOK をお使いでWindows 10 にアップグレードされた場合、ストアアプリや タスクバーの検索ウィンドウ、または Edge ブラウザで、それらの IME を使い日本語入力ができないという声が多く寄せられました。
回避策としては、お使いの他社製 IME を Windows 10 上で一度アンインストールした後、再インストールすることをご案内しております。製品によってはアップグレードモジュールが提供されている場合があります。再インストールに必要な情報をEdge ブラウザで検索する際、一時的にMicrosoft IME を有効にし日本語を入力する必要がある場合があります。
しかし依然として「設定」だけは開いても一瞬で消えてしまいます。コントロールパネル経由で「設定」を開こうにもできず。お客様は以前のOSへ戻せるはずだから戻そうかねぇともおっしゃっていましたが、以前のOSに戻すためには「設定」が開けないことには進めないため、現段階で前に戻すと言うのはリカバリと同義なためなるだけ避けたい。
悩んでいても仕方ないのでインターネットで検索したところマイクロソフトのフォーラムおよび他の方のブログに解決法らしいのが掲載されていましたのでやってみます。
- [設定] が起動しない、または、かわりに ストア が起動してしまう|マイクロソフトフォーラム
- 【解決】Windows 10:設定画面が開けずすぐ落ちる不具合(=Win 8.1に戻せない不具合)について
解消手順
- 以下をクリックして CSSEmerg67758.diagcab をダウンロードし、開きます。
CSSEmerg67758.diagcabのダウンロード - 【次へ】をクリックします。
- 進捗バーが進むまで待ちます。
- 【次へ】をクリックします。
- 無事完了したらウィンドウを閉じましょう。
- 【スタートボタン】>【設定】の順にクリックし、ウィンドウが開けるかを確認します。
なおこのバグに関して、マイクロソフトはすでに認知しているようで、2015年8月5日のセキュリティアップデートで対応済です。
但し、すでに事象が起こっている端末についてはセキュリティアップデートを適用しても改善されないとのことで上記の手順を踏み必要があるようです。
※2015/8/5 更新 – Windows 10 の累積的な更新プログラムをリリースしました : 2015 年 8 月 5 日、この問題の再発を防ぐ修正が含まれています。しかしすでにこの問題が発生している場合は、この更新プログラムで設定アプリを復元することはできません。トラブルシューティングを実行した後、再発を防止するために更新プログラムがインストールされていることを確認してください。