
PCと書いていますが今回はスマホの話。しかもイレギュラー的な内容です。
Android端末に格安SIMの接続設定を行う時は通常ならAPN・ユーザ名・パスワード・認証タイプの4つを入力後に保存をすれば繋がるのですが、ある日保存ボタンを押したら
「MCCのフィールドには3桁で指定してください。」
という謎のメッセージが表示されました。過去いくつかの端末の設定を行ってきましたが出てきたのは今回が初めて。適当な数字を入れて進めようと思っても今度は
「MNCのフィールドには2桁か3桁で指定してください。」
と出て進めることができません。2つとも入力をしないといけないようです。このままでは進めることはできないのでMCCおよびMNCについて調べてみました。
MCCとMNCとは?
「Mobile Country Code(モバイルカントリーコード)の略で、国または地域ごとに割り当てられた3桁の数字のことです。
MNCは「Mobile Network Code(モバイルネットワークコード)」の略で、どの携帯事業者かを識別するための3桁または2桁の数字のことです。
日本におけるMCCとMNCの組み合わせ
MCC | MNC | 携帯キャリア | 事業者 |
---|---|---|---|
440 | 00 | Y!mobile | ワイモバイル |
440 | 10 | NTT DOCOMO | NTTドコモ |
440 | 20 | SoftBank | ソフトバンクモバイル |
440 | 50 51 |
KDDI | KDDI・沖縄セルラー電話 |
440 | 54 | KDDI | KDDI・沖縄セルラー電話 |
441 | 10 | UQ WiMAX | UQコミュニケーションズ |
上記の表にある通り、キャリアによっては複数のMCC/MNCが割り当てられていることも多いですが、ドコモ系のネットワークは幸いなことにMCC 440/MNC10(2016年4月17日現在)の組み合わせだけです。上記の番号を入力することで無事接続ができました。
ここまで書いて言うのもなんですが、実はMCC 440/MNC 10の2つの数値はSIMカードの中に記録されているIMSI(固有識別番号のようなもの)の先頭5文字に書き込まれています。
その為、スマホにSIMを差している状態でAPN設定を行えば設定時に自動的に挿入されていることがほとんどです。ただ何らかの理由で挿入されていなかったり、SIMなしの状態で設定をしないといけないという場合は参考にしてみてください。