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「クラウド」って何だ?

「クラウド」って何だ?

「クラウド」とは?

ここ数年、インターネットに関連してよく耳にするようになった言葉に「クラウド」というものがあります。
「クラウド(英語:Cloud)」を日本語に訳すと「雲」という意味のこの言葉が、いったいインターネットとどのように関係しているのでしょうか?

これは、インターネットやLAN(ローカル・エリア・ネットワーク:企業内や家庭内の限定的なネットワーク)などの大小さまざまなネットワークをイラストにする時、雲のマークを使うことが慣例的であったため、たとえば、こういったネットワーク上のサービスを「クラウドサービス」と呼ぶようになりました。 さて、次はクラウドサービスのかんたんな例を示しながら「クラウド」のスゴイところを紹介していきます。

ココがスゴイ!(1) - バックアップ

コンピュータは多くの場合、内蔵しているハードディスクにデータを保存しています。
もし、この消耗品でもあるパソコンのハードディスクが破損・故障してしまうとそれらデータを泣く泣くあきらめざるをえないかもしれません。

これに対してクラウドサービスでは、パソコンのハードディスクと同時に、クラウド上にもデータが保存されています。
さらに、一般的にクラウドサービスは、データを複数ヵ所に分散してバックアップされているので、仮に何らかの理由で1ヵ所のデータが失われたとしても、ユーザーは何の操作もすることなく──あるいは、ユーザーはその1ヵ所でデータの損失があったことすら知らないうちに──他の場所のデータを使って復活しています。

ココがスゴイ!(2) - マルチデバイスと同期

クラウドサービス上にあるデータには、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などなど、あなたのパスワードを使えば、どの端末からでも何台でも、インターネットにつながっていさえすれば場所を選ぶことなくアクセスできます。

そして、クラウドにはどの端末のデータがメインの親データなのか?という概念はありません。 今、外出先からスマートフォンで修正したデータは、即座に家にあるパソコンのデータにも反映されるので、端末ごとにデータを修正・保存を繰り返す必要もありません。
もし今、家にあるパソコンの電源が入っていなくても大丈夫です。 次に電源を入れて、パソコンがインターネットにつながった時に最新のデータへの修正が自動で反映されます。

ココがスゴイ!(3) - 簡単・便利

クラウドの利便性を実感する身近な例として、携帯電話の機種変更の時のアドレス帳の移行が挙げられると思います。
従来の携帯電話では、アドレス帳をSDカードやパソコンのソフトでコピーして、新しい携帯電話に書き戻すという作業をしていました。 さらに携帯電話のメーカーや通信会社が違えば、パソコンでデータを変更するなど、ひと手間ふた手間が必要です。 でも、クラウドにつながっているスマートフォン同士であれば、「IDとパスワードを設定する」というほんの1ステップだけで終了してしまいます。

もし最悪なことにマートフォンを水没させてしまっても、クラウド上のデータが消えてしまうことはありません。 スマートフォンの修理にかかる出費はたしかに痛いですが、運が悪いと(現実的でない)大金を積まないと取り戻せず、泣く泣くあきらめていたアドレス帳のデータも、クラウドを使うことで0円で元通りにできるようになりました。

一方、注意点も

多くのクラウドサービスは、IDとパスワードによって管理されています。 とても便利な反面、そのID・パスワードの管理をおろそかにすると、あなたのデータに誰でも簡単にアクセスできてしまう怖さもあります。 これは、インターネットだけでなく、実生活で使う銀行口座などでも同じことが言えますが、セキュリティへの備えは常に必要です。
ID・パスワードは厳重に管理して、クラウドサービスで一歩進んだインターネットライフをお楽しみください。

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