
2017年4月11日、Windows Vistaのサポート期限が終了します。
ひょっとしたら日が近づくにつれ、「Vistaのパソコンは使えなくなります!」といった広告を目にすることがあるかもしれません。
ですが、あくまで「サポートが終了」するだけで、いきなりパソコンが使えなくなるというわけではありません。
「サポート終了」とは?
Windowsは基本月に1回、Windows Updateで最新のセキュリティや修正プログラムをインターネットを介してパソコンに送ってきます。
パソコンを起動時、あるいは終了時に「Windowsを更新しています」といった表示が出て、ちょっと起動(終了)に時間がかかるあれです。
サポートが終了すると、このWindows Updateによるセキュリティ、修正プログラムの更新が行われなくなり、日々増えるセキュリティリスクにパソコンが対応できなくなる=ウイルスなどに感染しやすくなる、といったことが考えられます。
また、Microsoft以外のソフトの更新・サポートの提供も今後徐々に打ち切られていくと思われます。
現状、セキュリティ対策ソフトのサポート期限についてはスタンスが発表されていたりされていなかったりですが(2017.02.03時点)、メーカーによって対応が変わってくると思いますのでVistaの方はお使いのソフトのホームページやお知らせメールなどをチェックしておくと吉と思います。
セキュリティ対策ソフト会社の対応
- トレンドマイクロ(ウイルスバスター)
Vistaのサポート期限は切れても、市場を鑑みサポート・更新を続けていくとの発表がありました。
https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1313169.aspx - シマンテック(ノートン)
サポートについての言及はありませんが、現時点でもXPのサポートも継続しているようなのでVistaもまだ続くような気がしますね(予想)。 - カスペルスキー
サポートについての言及はありませんが、現時点ではXPのサポートは打ち切られています。Vistaもサポート打ち切りの可能性がありますね… - ソースネクスト(ウイルスセキュリティZERO)
Vistaのサポート期限終了とともに、ウイルスセキュリティZEROのサポートも終了することがすでに発表されています。
http://www.sourcenext.info/information_os_extend_vs_lo.html
サポート外となった(今後なる)ソフト・周辺機器の一例
- Google Chrome
→2016年4月の段階で対象外になり、Vista機ではダウンロードやインストールができなくなっています。 - Adobe Reader
→現行バージョンのAdobe Reader DCはVistaはサポート外に。Adobe Reader Xまでは利用できます。 - Firefox
→今なおXPもサポートするFirefoxですが、XP・Vistaともに2017年3月に更新終了、サポートは2017年9月までで打ち切るとの発表がありました。
https://www.mozilla.jp/blog/entry/10571/ - Microsoft Office 2013以降
→2013、2016、365などのOfficeも最近のものは使用できません。2010以前は利用できますが、2007も2017年10月にサポート終了します。 - Google Chromecast
→対応OSはWindows 7以降です。
今後は…
サポートが終了しても、インターネットにはつながります。インストール済みのソフトや、対応しているソフトも引き続き使用できます。
- ウイルスや、OSの脆弱性をついたサイバー攻撃に晒されやすくなる
- 新しいソフトのインストールや、インストール済みのソフトの最新バージョンへの更新ができなくなるかも
- 新しく発売される周辺機器がVistaに対応しないかも
という感じですね。
サポート終了後にVista機を利用する場合はセキュリティ的には極力ネットに接続せずに利用する、ネットに接続する必要がある場合はサポートしているセキュリティ対策ソフトをインストールした上で利用するのがよさそうです。
有償でOSを購入し、インストールするのはPCのスペックが古いのであんまりオススメできないかも…それなら、もうPCごと買い替えるのをオススメします。