
12月7日、シナプスでメールを送っても正常に送信されない場合があるという障害が発生いたしました。
ご不便をおかけしたこと、大変申し訳ございません。
https://www.synapse.jp/info/cgi/?trouble2015120702&ref=top
あわせて、この事象が起きた背景について解説していきます。
症状
症状は、一部の宛先にメールが送信できないというものでした。
一部の宛先とは
とあるセキュリティを導入している宛先にメールを送信すると、リターンメールが返ってくるようになっていました。
これは、シナプスのサーバを使って送信されたメールが、たとえ正常なメールであっても「迷惑メール」と判定され、セキュリティによってブロックされていたためです。
なぜそのようなことが起きたのか
これはまさに以前の記事で書いたことが発生したことに起因します。
まんがでわかる(かもしれない)セキュリティ
https://magazine.synapse.jp/special/post-5065
ボットウイルスに感染したパソコンが、パソコンの持ち主ではない悪意のある第三者の命令に従い、パソコンの中に設定されていたシナプスの設定を使ってウイルスメールをばらまきました。
そこでセキュリティが「このメールサーバ(ここではシナプス)を使ったメールにはウイルスメールが多いから、根っ子からブロックしよう」と判断したわけです。
結果、日本中、あるいは世界中で同じセキュリティを導入しているところへシナプスのメールサーバを経由して送ったメールがウイルスメールも正常なメールもすべてブロックされるという事態になったわけです。
現在はこの状態は解消されております。
対策について
- ブラウザを最新の状態にしておく
→特にIEは来年の1月16日に最新のバージョン以外のもののサポートが打ち切られてしまいます。今年のうちに更新しておきましょう。
詳しくはコチラ - OSを最新の状態にしておく
→WindowsUpdateで常に最新の状態にしておきましょう。Windowsが古いままだと、脆弱性もそのままなので大変危険です。 - セキュリティ対策ソフトを導入する
→日々生まれるウイルスに対応するため、Windowsと併せて最新の状態にしておきましょう。 - Adobe製ソフト、Javaも最新の状態に
→ホームページ閲覧を助けるAdobe FlashやAdobe Reader、Javaですが、これらの脆弱性もウイルスの的になってしまいます。これらはおおむね更新のお知らせが出てくるので、更新画面が出たら指示に従い更新しておきましょう。
あとは怪しいメールやサイト、ファイルは開かないなどもありますが、上の4つがしっかりしていればだいぶ感染は防ぐことができます。
いずれもインターネットに繋がっている状態ならすぐにできますので、心配な方は一度確認してみてくださいね。