
今回はプロバイダ契約トラブル事例のお話です
Case1:「今よりプロバイダ料金は安くなりますよ」
クーリングオフも対象外なことも考えると三段構えかもしれない。
オプションはキャンペーン適用の条件として申込必須と言うことも多いですね。オプションは利用開始から数ヶ月間の無料期間が付いていることも多く、無料期間中の解約やコースの変更を忘れてしまって気がつけば無駄な料金を払っていたということも結構あります。
Case2:「今より電話が安くなりますよ」
よくあるのがインターネットをしていないご家庭に「電話代が安くなりますよ」と案内して光の契約をさせるというパターン。光の契約も定額制の方ではなく2段階定額(基本料金2,000円台~上限5,000円前後)を契約させるパターンも多し。
なお上記は1回線しか持っていない場合ですが、2世帯住宅などの理由で電話番号を2つ持っている場合、現状では1,600円×2回線分=3,600円かかりますが、光でんわに移行すると2番号目はオプション扱いにできるため基本料500円+番号追加100円=合計600円(同時発着信の必要がある場合は更に+200円)で利用可能になります。なので番号を複数持っていてADSL(またはISDN)利用中の方は安くなる可能性高し。
Case3:「初月の引き落としが無料になりますよ」
要点1!
上3つは、
- プロバイダが安くなります(けど諸々のオプションも契約いただきますのでトータルでの月額は高くなります)
- 電話代が安くなります(けどインターネットのオプション扱いなので、インターネットの月額料金も合わせるとトータルでは支払いが増えます)
- 初月無料です(初期工事費無料とは言っていない)
という感じで、いずれも個々を見ると安いけれど、トータルで考えるとかえって高くつく、あるいは思ったように安くなっていないというパターンです。
上記のカッコの中の説明が不十分なまま契約させる手法が本当に問題になっていて、消費者センターへの問合せは年々増え、総務省からのお達しも出ています。
相談激増!遠隔操作によるプロバイダ変更勧誘トラブルにご注意(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140918_1.html
遠隔操作によるプロバイダ変更等に係る不適切な勧誘方法等に関する指導(総務省)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000157.html
光回線サービスの卸売に関する勧誘トラブルにご注意!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160212_2.html
要点2!
ではどうすればいいか?となりますが…
- 契約を変える、乗り換えることでどの料金がどう変わるのか、個別だけでなくトータルで見ること、説明してもらうこと
→「プロバイダ料は月いくらになりますか」ではなく「現在インターネットをするのにトータルで毎月●円かかっています。今回の変更で、毎月の料金はどの部分が変わり、トータルではいくらになるのか教えてください」という感じに主語をしっかり入れて聞くとベスト - 「すぐ切り替えられますよ」「カンタンですよ」に惑わされず、安易に遠隔操作に承諾しないこと
- 電話営業の場合、口頭で契約する前に資料を送ってもらい書面で確認してから申し込むと確実
- 契約前に今使っているプロバイダに相談する
などが挙げられます。
Case4:「ADSLがなくなりますよ」
(すぐには)
要点3!
NTT西日本の提供するフレッツ・ADSLは、「2016年6月30日で新規申込受付を終了」します。「2016年6月30日で提供を終了」するわけではありません。(更に厳密に言うと、「フレッツ光が提供可能なエリアにおけるフレッツ・ADSLの新規申込受付を終了します」であり、2016年7月1日以降でもフレッツ光未提供のエリアに関しては継続してフレッツ・ADSLの新規申込は可能です。)
「フレッツ・ADSL」の新規申込受付終了について
https://www.ntt-west.co.jp/news/1507/150731a.html
いつかは光に変わる日が来るかもしれませんが、その日をまだNTT西は明言していません。
ADSLが終わります!使えなくなりますよ!早く変えてください!と勧めてくる業者には要注意。
もし乗り換える場合は、光のほうがおトクになりそうなとき、キャンペーンで乗り換えどき、ADSLの速度で物足りなくなったとき、そういうときに自分の好きなタイミングで乗り換えましょう。
Case5:「今お使いのプロバイダがなくなりますよ」
ある意味ではよく調べてるよね!
新店舗は2016年春同じ場所にオープンしますので遊びに来てね!