
今回は結構マニアックなお話です。
前Z3(防水)使ってなかった?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが二巡目の世界なのでなんら問題はありません。
発端
今回のテーマは端末選びの注意点
注:メモリがたくさんあるとサクサク動くよ
※ゾンアマ…Amazonのこと
電波の話
バンド帯
どのキャリアがどのバンドに対応しているかの一覧
covia FLEAZ POP(http://www.fleaz-mobile.com/fpop/)
例えばLTEのバンド3とバンド19にのみ対応したSIMフリースマホというものがあれば、ドコモ及びその系列のMVNOでは使えるけど、ソフトバンク/au及びau系列のMVNOでは使えないまたは繋がりにくいとかそういう寸法です。なおこの記事ではLTEに解説に重点をおいていますが、SIMフリースマホを購入するときは端末が3Gに対応しているかも確認したほうがいいぞ(詳しくは下部にある「【余談】3Gの通信方式の話」で)covia FLEAZ POPのスペック表でいうとこの部分。
まとめ
- SIMフリースマホといえど、すべての電波に対応しているわけではないぞ!
- 必ずキャリア・MVNOの対応バンドと、目当てのスマホの対応状況を照らし合わせてから買おう。
MVNOは大体ドコモ系、au系、ソフトバンク系に分かれ、対応バンド帯もそれぞれに準じています。 - 念のため3G(ドコモ系の場合FOMA)のバンドに対応しているものも選ぶと安心だぞ!その時も3G用のバンドが対応しているかを確認してから買おう。
バンド帯の性質
バンド(n)の数字と実際の周波数は必ずしも比例するわけではないので注意。バンドの番号しか書いていないカタログの場合はどのバンドがどの周波数かを確認しましょう。
上のFLEAZ POPでいうとLTEはバンド1、3、19対応。
ドコモ及びドコモ系MVNOだと快適に使えますが、au・ソフトバンク系だと場所によっては繋がりづらいかもしれません。(au系でバンド1を使うには技適問題もあるのですが今回この記事では割愛。)
重になりますがSIMフリー端末選びの時はLTEだけでなく3Gに対応しているかも確認する方がベター。特にドコモ系MVNOの利用を検討しているときは、FOMAプラスエリアにも注意が必要です。ちょっと長いので下記に畳みましたので展開して読んでね。
もっともSIMフリー端末の多くはW-CDMAを使っていることが多いのであまり気にしなくても良いかもしれませんが念のため見ておくと良いでしょう。
実際のスペック表で見てみると…。
covia FLEAZ POP
FLEAZ POPの通信方式は3GがW-CDMA、LTEがFDD-LTEです。まず3Gの部分がauは対応していません。LTEの部分はどうかというと、au/ソフトバンクが対応しているバンドはバンド1だけなのでこの端末はほぼドコモネットワーク専用機と考えてもいいでしょう。
Apple iPhone 6/6 Plus(SIMフリー版)
こちらはiPhone 6/6Plusのスペック表。CDMA EV-DO Rev.A/Rev.Bはau、UMTSはドコモ/ソフトバンクの3Gと置き換えてください。SIMフリースマホの多くはドコモ系ネットワークに特化しているものが多いですが、SIMフリー版iPhoneは3G/LTEともに3キャリアの主要なバンドに対応しています。
マウスコンピュータ MADOSMA
以前の記事でも登場したマウスコンピュータのMADOSMAですが、スペック表のページではこういう記載があります。数値から判断するとLTE/3Gともにドコモネットワークがメインですがソフトバンクのバンドも比較的対応している部分が多いためソフトバンクのSIMでも使うことができそうです。ただしソフトバンクのSIMを使う場合は、LTEのバンド8(プラチナバンド)には対応していない点に注意が必要です。
この記事はドコモ系MVNOでスマホを運用するときの注意点です。au系/ソフトバンク系MVNOを利用の方は読み飛ばしても問題ありません。
地域の中心部は整備が進みLTEのエリアも広がってきましたが、未整備の地域は従来の3G(FOMA)回線が使われており、主として中心部向けには2,100MHz帯、山間部などには800MHz帯の2つで構成されています。
この800MHz帯のバンドのことをドコモではFOMAプラスエリアと呼んでいます。ドコモのエリアマップ上では以下のあたり。
ドコモが取得している3G(FOMA)用の800MHz帯はバンドVI(6)とバンドXIX(19)の2つ存在します。(ちなみに同じバンドでもLTEと3Gのバンドは通信方式自体が別物だから3Gのバンド表記はローマ数字だよ。)
この2つの800MHz帯は2つともFOMAプラスエリアで使われているのかというとそうではなく、バンドVI(6)で殆ど運用されています。そのためバンドVI(6)に対応していないスマホ(端末で)で山間部などのFOMAプラスエリアに行くとつながらない!!という事になってしまいます。
カタログなどのスペック表で3G(WCDMA)対応周波数の対応周波数が
- 2,100MHz
- 800Mhz
とだけでバンドの番号がない場合は、800MHz帯が実はバンドXIX(19)だったりすることもあるので、購入の際は気をつけたほうが良いかもしれませんね。
FOMAプラスエリア問題まとめ
- LTEエリア外では3G(FOMA)が使われ、中心部は2,100MHz帯、山間部等は800MHz帯で主に通信される。
- ドコモの3Gで800MHzはバンドVI(6)とバンドXIX(19)の2つがあるが、後者は殆ど使われていない。
- バンドVI(6)に対応していないSIMフリースマホの場合、FOMAプラスエリアでは圏外になる可能性がある。
- 3G(FOMA)への対応はW-CDMAのバンドI(1) 2,100MHzとバンドVI(6)800MHz両方に対応している端末一択。
技術基準適合証明(ぎじゅつきじゅんてきごうしょうめい)=技適(ぎてき)とは?
技術基準適合証明とは、特定無線設備(小規模な無線局に使用するための無線設備)が電波法令の技術基準に適合していることを証明(電波法第38条の2)することである。 総務省令特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則(以下、「証明規則」という。)
Wikipediaより引用
電波は目に見えないからといって誰でも勝手に使ってしまうと電波干渉などで正常に機能しなくなる可能性があります。そうならないように利用目的に応じた電波を総務省が基準を定めていますが、その基準に合格した端末であるという証明を技適といいます。この認証を通過していない端末は日本では使うことができず、もし使ってしまった場合は違法になってしまいます。認証を受けた端末には技適マークが発行されおり、端末で確認ができます。(下記のマーク及び技適番号はau iPhone 5のもの)
技適マークはどこにあるの?
本体の底面や裏側、電池パックの近くなど目に届きにくい場所に記載されていますが最近のスマートフォンの場合、画面上で表示するタイプも増えてきています。
SIMフリー端末を購入するときは技術適合しているかの確認を必ずしましょう。
まとめ
バンド帯は複数対応している端末を購入するとトラブルが少ないぞ!
端末の紹介・仕様で○○系MVNOに対応していると書いてあるものを購入するとより確実だぞ!
沼。